フリーランスになったら必要な手続き
国民健康保険の申請をする
退職後14日以内に国民健康保険へ切り替え手続きが必要です。また退職日翌日から健康保険証は使用できなくなるため、国民健康保険への切り替えは速やかに行いましょう。
国民健康保険への加入は、お住まいの市区町村の役所で手続きを行います。その際、「健康保険の資格喪失連絡票」という退職したことが分かる書類が必要です。その他、印鑑や身分証明書も必要です。
上記のように、国民健康保険へ切り替えるか、もしくは、条件を満たしていれば、前の会社の保険を継続できる「健康保険任意継続」という制度も利用可能です。こちらは、前職の健康保険を2年加入出来る仕組みのことで、国民健康保険に加入するよりも「健康保険任意継続」の方が得になる場合もあります。「健康保険任意継続」を希望する場合は、退職時に会社へ伝える必要があります。
国民年金の申請をする
年金制度も変更となりますので、厚生年金から国民年金への切り替え手続きを行いましょう。こちらの手続きは、国民健康保険同様、退職後14日以内に役所にて手続きが必要なため、国民健康保険と国民年金への切り替えは同日に行うことをお勧めします。
国民年金への申請は、「年金手帳」「身分証明書」「印鑑」「退職を証明する書類」が必要です。
開業届を提出する
基本的に事業を開始してから1か月以内に提出するように定められています。提出遅れやそもそも提出を行わない場合でも罰則はないですが、確定申告や税金の支払いなどで恩恵が受けられないことがありますので速やかに提出しておくことがお勧めです。
開業届の入手については、税務署、もしくは国税庁のホームページからダウンロードが可能です。提出先は、居住地の税務署へ直接提出、もしくは郵送でも提出可能です。
開業届を出すメリットの一つは、青色申告が出来るようになることです。
開業届と同時に青色申告承認申請書を提出すると青色申告が出来るため、条件を満たせば65万円の青色申告特別控除が認められます。また青色申告の承認を受けると、事業で損失が出ても、その損失を最大3年間持ち越すことができます。
その他の事前準備
入出金を正しく管理するために、事業用口座や会計ソフトを準備しておくと良いでしょう。また会計ソフトを導入していれば、青色申告で確定申告を行う場合もスムーズに帳簿を作ることが可能です。
具体的なフリーランスになる前にしておいた方が良いことはこちらです。
- 会計ソフトの購入(もしくはクラウド契約)
- 事業用銀行口座の開設
- 自宅の通信環境を整える
- スキルシート(業務経歴書)の作成
- メールアドレスや名刺の準備 等